若い頃に体調不良でも、精神力が足りないのか?とか努力、オッスで何とかしていました。
今や、勇気を振り絞って午前中のドイツ語授業を早退し、罪悪感と闘いつつ寝ることだって何のその。
問題は、低血圧という事だ。
血圧を下げるための処方は数多くあれど、太る為とか血圧を上げるような情報は全くといっていいほど無い。
飲酒が効果的なのだろうか?
低インシュリンダイエットではビールではなくワインを推奨しているが、私はここのところ低インシュリンを意識していた訳でもなく、只ビール瓶を返却するのが面倒という理由で、ワインばかり飲んでいた。
(ドイツはビール瓶やペットボトルを返却すると、結構なお金が支払われる仕組みで、ワインなどの空き瓶はその辺あちこちにある大きな色別に分かれたガラス用コンテナーに捨てるだけで済む。これ、ガラスだけでマグカップなどの陶磁器は捨ててはいけない。)
話は戻り、この極度の低血圧はインシュリンのせいではなかろうかと、今日は真剣にビールを飲むことにしたわけ。
私がビールを飲んでいるのは、そんな深刻な理由があるということを言いたかった。今日は。
貧血を問題にすると、二十歳くらいのときは血液検査入院で一ヶ月間血液を毎日検査した経緯があり、現在も常に気を使っているから今以上のことは無理だわ。
入院患者は、囚人とあまり変わらないもの。
あの支給寝巻きも、屈辱以外は感じられず惨めで、病気というのは罪悪なのかと思ったものだった。
結局、担当医にその検査入院により私がいかに精神的に参ってしまったか、それは病名を突き止めることよりも急を要する問題となってしまった、云々と手紙を書いてすぐに釈放と相成り。
その時の思い出で、私の自覚なしに熱があるなんてことがよくあって、実家の母が花見に連れ出そうと衣類(母がお気に入りの当時少し流行っていたミュグレーの、鮮やかな青色をしたボディコンシャスなワンピ。)を持ち込んでくれ、ナースセンターから見えないようにホフク前進で病院から脱獄したこともあった。
母の運転する車で、もう散った桜の花びらのじゅうたんの上を走り、すぐに病室に戻り病院服に着替え時計を見たら半時を少し回ったくらいで、数週間に匹敵しそうなほどの思いが詰まっている。
頑張れないときは、いつも思い出す。